性感染症(STD)は、セックス以外の性行為でも感染します。特別な病気ではありません。自覚症状がない場合も多く、知らずにうつしてしまうことも。正しく知って自分と大切な人を守りましょう。
性感染症(STD)は、セックスをはじめとする性行為などによって感染する病気のことです。ひと昔前までは、「性病」と呼ばれていましたが、現在は法改正により「性感染症」や「性感染症(STD)」と呼ばれるようになりました。
ウイルスに感染して発症するという点では風邪などの病気と同じですが、性感染症(STD)の場合は性交渉によりウイルスなどの病原体が体内に侵入し、感染するのが特徴です。空気感染や日常生活での飛沫感染はおこりません。
いわゆるセックスだけではなく、オーラスセックスやアナルセックスでも感染します。病気によっては激しいキスや肌の接触でも感染するケースもあります。性行為以外の日常生活においては感染のリスクは低いです。また、「感染する」ものであり、自然発生することはありません。
病原体を含む精液、腟分泌液、血液などが、口や性器の粘膜、皮膚などに接触することで感染します。
性行為以外の日常生活(回し飲み、握手、お風呂など)では感染しません。
病原体に感染しない限り、自然に性感染症(STD)が発症することはありません。
性器周辺の違和感、痛み、かぶれをはじめ、排尿時の不快感、性交時の痛みなどを伴うケースが多くみられます。オーラルセックスによる感染では、のどを中心に発症します。その他、全身に症状がおよぶケースもあります。ですが、性感染症(STD)は自覚症状が出ないことが多いのも大きな特徴。もし思い当たることがあったら、まずは検査をされることをおすすめします。
・性器の痛み、かゆみ、かぶれ
・排尿時の不快感
・性交時の痛み
・手指・唇などにしこり、できものができる
・全身に湿疹やかぶれができる
・発熱、全体倦怠感、食欲不振、吐き気
基本的に薬の内服や軟膏の塗布など、数度の通院で完治するものがほとんどです。HIVであっても、早期発見ができれば内服薬によってエイズの発症を抑えることができます。
とにかく大切なのは早期発見。 発見が遅くなればなるほど治療も大変になりますし、何より自分が大切な人を感染させてしまうことになります。